米FRBのパウエル議長(ゲッティ=共同)

 【シントラ共同】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は1日、追加利下げを求めるトランプ米大統領の政治的圧力に屈しない姿勢を示した。「私は物価安定や雇用の最大化という自らの仕事に集中している」と強調した。利下げ判断は「データ次第だ」と説明し、今月末に開く金融政策に関する会合での決定には含みを持たせた。

 欧州中央銀行(ECB)がポルトガルの保養地シントラで主催した金融シンポジウム「ECBフォーラム」の討論会で述べた。

 パウエル氏はこれまで追加利下げに慎重な姿勢を示し、景気刺激のために利下げを求めるトランプ氏から批判を浴びてきた。