【ニューヨーク共同】米ニューヨーク連邦地裁の陪審は2日、音楽界の大物プロデューサーで「パフ・ダディ」の名で知られ、売春に関与した罪に問われたショーン・コムズ被告(55)に有罪評決を下した。米メディアが伝えた。より刑罰の重い性的人身売買や組織犯罪法違反の罪については無罪とした。判事が後日、量刑を言い渡す。
起訴状によると、被告は「フリーク・オフ(変人の集い)」と称するイベントを頻繁に主催。暴力や薬物で自由を奪った交際相手の女性らを男娼と性交させ、その様子を録画したとしている。
公判では被告の元交際相手が検察側の証人として出廷し、フリーク・オフで「屈辱を与えられた」と涙ながらに語った。弁護側は交際相手の同意を得ており、私的な関係の中で起きたことが「誇張されている」と訴え、無罪を主張していた。
コムズ被告は1990年代からラップ歌手として活躍し、人気歌手のマライア・キャリーさんやメアリー・J・ブライジさん、ラップ歌手の故ノトーリアス・B・I・Gさんのプロデュースも手がけた。