国土交通省が、下水汚泥から作った肥料の普及促進に力を入れている。各地の下水処理施設に協力を要請。肥料にして市民や業者などに提供している施設をウェブサイトで紹介し、周知を図っている。
下水処理で発生した汚泥は、植物を成長させる上で重要なリンを大量に含む。ただ、リンの価格は2021年、国際的に高騰し、その後も高止まり傾向が続く。一方、肥料として利用される下水汚泥は年間発生量約200万トンのうち1割程度で、大半が建築資材になるか、焼却処分されている。
国交省は提供可能な施設として、今年4月時点の21道県39施設を公開。公園の花壇や緑地の肥料活用法のハンドブックも作り、4月下旬に公表した。