就任の記者会見をする原子力規制庁の金子修一長官=3日午後、東京都港区

 原子力規制委員会の事務局、原子力規制庁の長官に1日付で就任した金子修一氏(59)が3日、記者会見を開いた。2011年の東京電力福島第1原発事故に対応した経験を踏まえて新たな規制行政を進めてきたが、「準備に万全はない。継続的な改善を掲げ、気付きを放置しない姿勢を肝に銘じていきたい」と抱負を述べた。

 6代目長官の金子氏は、前任の片山啓氏(62)に続く経済産業省出身。12年の規制委・規制庁発足前の準備から携わっており「(職員の)力がついてきた感覚はある」と一定の評価を示した。その上で「原子力安全や規制への信頼回復は道半ばだ」とも述べた。