参院選が公示され、第一声を上げる蓮舫氏。立憲民主党の比例代表で国政復帰を目指す=3日午後、東京都世田谷区

 昨年7月の東京都知事選で落選した元職蓮舫氏(57)は、立憲民主党の比例代表で国政復帰を目指す。東京都世田谷区での第一声で、参院東京選挙区で4選した経緯を踏まえ「これまで東京の皆さんに選んでいただいた。これからは日本で暮らす全ての人のために全身全霊で仕事をしたい」と支持を呼びかけた。

 3位に沈んだ都知事選を「皆さんの声や思いを届けて政策に実現できなかった。申し訳なく、悔しかった」と振り返った蓮舫氏。その上で「物価が上がって国民が苦しいのに、自分の懐を何より優先する政治を終わらせなければならない」と、再び国政へ挑んだ理由を語った。

 演説後、都知事選後に「今は国政選挙を考えていない」と発言したことを記者団に問われると「正確にはいったんピリオドを打つと言った。1年前の失意は言葉で表せないくらいだった」と釈明。党内や支援組織の連合に慎重論があったため、公認発表は公示9日前となった。「厳しい指摘は全部受け止める。当選したら仕事でお返しする」と言葉少なだった。