【ベルリン共同】中国の王毅外相は3日、ベルリンで記者会見し、レアアースの輸出規制を巡り、規則に基づいた申請があれば「欧州やドイツの需要を満たすことができる」と述べた。欧州で輸出規制への懸念が強まる中、融和姿勢を強調した。
同席したドイツのワーデフール外相は輸出規制を「一方的で透明性に欠ける」と批判。王氏は、レアアースが「民生用と軍事用の両方に使われる」として輸出管理の必要があると主張した。
ワーデフール氏は、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対する中国の協力関係に懸念を表明し、戦争継続に「重要な物品」を供給しないよう求めた。王氏は「紛争当事者に殺傷能力の高い兵器は供給していない」と話した。