ドローンで上空から捉えた宮崎、鹿児島県境に位置する新燃岳の噴煙=3日午後2時ごろ撮影

 産業技術総合研究所の地質調査総合センターは4日、宮崎、鹿児島県境に位置する霧島連山・新燃岳で火口から立ち上る噴煙の写真を公開した。撮影は3日午後2時ごろ、火山ガス観測用のドローンを使用した。高さ5千メートル付近まで届く灰色の柱を鮮明に捉えた。新燃岳は4日も噴煙が高さ約3300メートルまで上がり、鹿児島空港を発着する50便以上が欠航した。

 新燃岳では6月22日、約7年ぶりに噴火が発生。地震の回数や火山ガス放出量が多く、活発な状態が続いていると同センターは分析した。鹿児島地方気象台によると、7月3日には鹿児島県霧島市で道路の白線が見えなくなるほどの降灰が確認された。