梅雨明けしたとみられる名古屋市で、日傘を差して街頭演説を聞く人たち=4日午後

 参院選2日目を迎えた4日、与野党幹部らは勝敗を左右する改選1人区の街頭などで舌戦を展開した。石破茂首相(自民党総裁)は物価高対策を巡り、自民が公約に盛り込んだ1人当たり一律2万円給付の意義を強調。立憲民主党の野田佳彦代表は「自民を次々倒していく」と語り、自民、公明両党を過半数割れに追い込む決意を示した。

 首相は石川県輪島市で、生活支援のため「早くお金を届けなければいけない」と強調。

 野田氏は熊本市で、通常国会でガソリン税の暫定税率廃止法案が廃案になったのは自民が採決を拒否したためだと指摘。

 日本維新の会の吉村洋文代表は兵庫県西宮市で「社会保険料の負担を減らさないと制度が持たない」と呼びかけた。

 公明党の斉藤鉄夫代表は名古屋市で、物価高を乗り越える賃金上昇の政策を打ち出すと主張。

 共産党の小池晃書記局長は福島市で、「配るお金があるなら税金を取らなければいい」と述べた

 国民民主党の玉木雄一郎代表は大阪市で「手取りを増やす」と語った。れいわ新選組と参政党なども各地で支持を訴えた。