共同通信社は第27回参院選について3、4両日、全国の有権者に電話情勢調査を実施した。3万3千人以上から回答を得て、取材も加味し公示直後の序盤情勢を探った。与野党が非改選を含む過半数の議席(125議席)獲得を巡り競り合っていることが分かった。自民党は32ある改選1人区で接戦が目立ち、議席を減らす公算が大きい。立憲民主党は堅調に戦いを進めている。国民民主党も伸長。保守系の参政党が勢いを見せている。
自民は、改選1人区の勝敗次第で40議席前半となる可能性がある。
立民は、比例で前回獲得した7議席を超え、改選22議席から上積み、20議席台後半をうかがう。
公明党は、兵庫で苦戦するなど公示前の14議席維持が困難な情勢だ。日本維新の会は12議席を獲得した前回に比べ、伸び悩む。共産は改選7議席を割り込む恐れがある。
国民は、複数区の千葉や神奈川などで当選圏内。改選4議席から大きく伸ばす可能性が出てきた。れいわ新選組は比例で3議席が視野に入る。参政は東京で選挙区の初議席獲得が見込まれる。
1選挙区当たり固定電話と携帯電話で最少でも計500件の回収を目標に全45選挙区で計3万4842件の回答を得た。