参院選公示後初の週末を迎え、街頭演説に耳を傾ける人たち=5日午前、新潟県上越市(画像の一部を加工しています)

 参院選は5日、公示後初の週末を迎えた。与野党党首らは激戦区を中心に街頭などで支持を訴えた。石破茂首相(自民党総裁)は新潟県上越市で演説し、野党が主張する消費税減税について「消費税は全て医療や介護などに使う。減らして良いのか」と述べ、重ねて否定した。立憲民主党の野田佳彦代表は横浜市で「参院も衆院のように少数与党に追い込めば、臨時国会でガソリン税の暫定税率を廃止することができる」と意欲を示した。

 日本維新の会の前原誠司共同代表は千葉県松戸市で「われわれを勝たせてもらえれば、食料品の消費税率0%を実現できる」と主張した。首相は午後、改選4議席を15人が争う埼玉県へ移動。野田氏は千葉、埼玉両県を回る予定だ。国民民主党、公明党、共産党、れいわ新選組、参政党、社民党、日本保守党、みんなでつくる党も支持拡大を図った。

 首相は自公で非改選を含む過半数の議席維持を勝敗ラインに設定した。野田氏は与党の改選過半数割れを目標とし、参院全体での過半数割れにも意欲を示す。