太平洋戦争末期の沖縄戦の被害や平和に関する資料を展示する沖縄県内の主要8施設が6日、シンポジウムを開いた。入館者数が減少する中、発信を強化するための連携事業「沖縄・平和と人権博物館ネットワーク」の一環。戦後80年を迎え、体験者が減りやがていなくなる時代を見据え、記憶継承へ意見を交わした。
女子学徒隊の被害を伝える「ひめゆり平和祈念資料館」(糸満市)の普天間朝佳館長は「体験者が残した膨大な証言記録といった遺産の活用が大切だ」と指摘。主体的な学びに向け、高校生が同世代に沖縄戦を伝えるためのワークショップなどを同館が実施しているとした。