環境省は7日、国の特別天然記念物で絶滅危惧種のニホンライチョウを長野県の中央アルプスで調査した結果、83地点でなわばりを確認し、昨年度比約1・4倍となる成鳥約190羽を確認したと発表した。
中ア最南部の越百山では、初めてつがいと卵が見つかった。中アで生息が可能な場所には、ほぼ全域になわばりが形成されたことになる。
那須どうぶつ王国(栃木県)と大町山岳博物館(長野県)から野生復帰させた7羽は、うち1羽の確認にとどまった。
昨年度の調査では、なわばり数が58、個体数が130羽だった。環境省は中アで200羽を目標に群れ復活を目指しており、担当者は「達成しつつある」と評価した。