北朝鮮北西部の新義州周辺で川沿いの堤防を増築する労働者ら=6日、中国遼寧省丹東から撮影(共同)

 【北京共同】昨年7月に中国との国境沿いにある鴨緑江の氾濫で大規模な洪水被害が出た北朝鮮の北西部・新義州周辺の高層住宅の一帯で、堤防の大幅増築が進んでいることが7日、分かった。対岸の中国遼寧省丹東から共同通信記者が目視で確認した。新義州を「国境都市」と位置付ける金正恩朝鮮労働党総書記が国の威信をかけて洪水対策を急ぐよう指示していた。

 堤防は高い部分で6メートルほどあり、コンクリートなどを用いてさらに補強している。鴨緑江の増水で洪水が起きた昨年7月下旬にも堤防はあったが、高さが足りず、広範囲で家屋が浸水した。

 今夏も鴨緑江は雨で増水を繰り返しているが、目立った被害は確認されていない。