【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州議会で環境政策と消費者保護を所管する委員会は7日、自動車の部材のリサイクルを促す「ELV(廃車)指令」を強化する新たな規則を採択した。車部品向けの炭素繊維の使用規制は見送った。リサイクルが難しく、環境負荷が大きいとして規制を検討したが、自動車業界などからの反発を踏まえた。
炭素繊維に強みを持つ東レなどの日本企業への打撃は避けられそうだ。9月に予定される欧州議会本会議での投票などを経て最終決定する。
欧州議会関係者によると、委員会では軽くて丈夫な炭素繊維は車の軽量化につながるとして再評価された。