【ワシントン共同】トランプ米政権は7日、中米のニカラグアとホンジュラスから米国に避難している移民計約8万人の滞在や労働を許可する一時保護資格(TPS)を取り消すと発表した。8日に官報で公示する。60日後に資格を失い、強制送還などの対象になる見込み。
TPSは母国で内戦や災害などが起きた移民らに米国滞在や就労を許可する制度。バイデン前政権が人道的な配慮から推進し、不法移民の大規模な国外追放を掲げるトランプ政権が資格取り消しの動きを進めている。
トランプ政権はTPSに基づき、約4千人のニカラグア人と約7万2千人のホンジュラス人が米国に滞在中だと推定している。