岩屋毅外相は8日の記者会見で、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議に出席するため、9〜12日の日程でマレーシアを訪問すると発表した。複数の関係者によると、滞在中に中国の王毅外相と会談する方向で調整に入った。岩屋氏は「中国との間では安全保障や邦人拘束などの課題が残っている。主張すべきは主張し、懸案を一つずつ減らすことが重要だ」と強調した。
王毅氏との会談が実現すれば、中国が6月に発表した日本産水産物の輸入再開を巡って意見交換したい考えだ。2001年に日本で牛海綿状脳症(BSE)が発生したのを受けて中国が規制する日本産牛肉の輸入再開に関しても協議するとみられる。