医療従事者向けサイトを運営する「エムスリー」は8日、子宮頸がんを予防するヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種率を推計したサイトを開設した。定期接種の対象(小学6年〜高校1年相当の女性)のうち、最終学年の高1相当では、小6以降今年5月までに、少なくとも1回目の接種をしたのは41・9%だった。
接種率が8割以上のカナダやオーストラリアなどに比べると低いという。都道府県別の推計も公開しており、今年5月時点で、高1相当での1回目接種率が最も高いのは山形の67・3%、最低は沖縄の17・1%だった。
定期接種対象の5学年全体では、今年5月時点の接種率は22・1%だった。
サイトは「ワクチンJAPAN」(https://vaccine-japan.com/)。同社調査部門「エムスリー総合研究所」が推計した。
同社は「国民や医師、自治体担当者らに参照してもらい、理解や啓発につながることを期待する」とサイトの意義を説明している。