ビール大手4社は10日、2025年上半期(1〜6月)のビール類の販売実績を発表した。市場全体の販売数量は各社の推計で前年同期に比べ約4%減少した。物価高で節約志向が進む中、4月の一斉値上げを受けて販売が伸び悩んだ。同様に値上げした缶チューハイやカクテルなどは2〜3%伸びた。比較的安価なことに加え、嗜好の多様化も進み、購入が増えたとみられる。
ビール類をメーカー別に見ると、金額ベースの販売実績を公表しているアサヒビールが2%減、キリンビールが3%減。数量ベースでサントリーは横ばい、サッポロビールは2%減だった。