~音楽・舞踊・歌声で出会う、多様性あふれる万博体験~
2025年7月10日
EXPO2025 News Vol.4
大阪・関西万博メディアセンター
まもなく夏本番、音楽フェスティバルに注目! 夢洲がさらに熱くなる、国境を越えた音楽イベントを紹介 ~音楽・舞踊・歌声で出会う、多様性あふれる万博体験~
世界中で多くの音楽フェスティバルが開催される夏本番。太陽の下、ジャンルや国境を越えたリズムに身をゆだね、人々の心が一つになる瞬間を楽しむ季節がやってきました。「大阪・関西万博」においても、アニメ音楽や民族音楽をはじめ、個性豊かな音楽を通して世界との交流を楽しめるイベントが繰り広げられます。
今号では7月下旬~8月上旬に開催される、「アニメ音楽で盛り上がるライブ」「古代シルクロードをきっかけに実現した奈良とウズベキスタンの共演」「ハンガリーの民俗音楽」「アフリカと日本の融合オペラ」「障がいを越えて笑顔を届けるステージ」など、国境を越えて繰り広げられる様々な音楽イベントをご紹介します。
この夏、世界の音楽が“夢洲の夏”の空気を、さらに熱くします。
著名な日本人作曲家がアフリカへ拠点を移し、4年の歳月をかけて完成させた渾身作
「ブルキナファソ・オペラプロジェクト『LÀ-BAS OU ICI...』」
■日程=8月4日16時開演 ■場所=東ゲートゾーン EXPO ナショナルデーホール「レイガーデン」
https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/35a34799-e80c-495b-b2a0-66c6fc3385d6
https://www.labasouici.net/
西アフリカに位置する共和制国家 ブルキナファソと日本は、長年にわたって友好関係を築いてきました。特に農業支援やインフラ整備などの開発協力を通した結びつきが深く、教育や文化交流の分野でも着実な関係を築いています。近年は音楽や舞台芸術を通じたコラボレーションも進み、相互理解を深めています。
このオペラプロジェクトは2019年同国で始動し、4年の歳月をかけて完成。途中2度のクーデターを乗り越え、ポストコロニアリズム(ポスト植民地主義)からの真の独立と平和を願うブルキナファソの人々の思いが詩と音楽に込められ、万博を皮切りに世界へと発信されます。
今回の出演は「サバブ・カディ・ケイコ」。グリオと呼ばれるブルキナファソの伝統音楽継承者グループと、彼らに出会い、2020年同地に拠点を移した一人の日本人女性作曲家/ピアニスト 藤家溪子(ふじいえ・けいこ)さんからなるグループ。優れたオーケストラ作品に贈られる作曲賞「尾高賞」を2度も受賞する藤家さんプロデュースのもと、ジャズやラップのルーツと言われる伝統音楽・芸能を伝承してきたグリオが生み出す、全く新しいスタイルのオペラが誕生しました。アフリカの苦難の多い歴史の中で、楽譜などに記述されることなく連綿と受け継がれてきた伝統音楽。複雑かつ華麗で、しかも魂に直接響いてくるようなポリリズムのビートから、コーラのような弦楽器の優雅で繊細な表現まで、多種多様な音楽表現で織りなす奇跡のオペラです。
なお今回、奈良県橿原市立金橋小学校の児童たちも歌とダンスで賛助出演します。西アフリカの伝統芸能と西洋、そして日本の音楽様式が溶け合った、新しい様式のオペラを是非体験してください。
世界中で親しまれ、影響を与えてきた日本のアニメ音楽を全身に浴びよう!
「OSAKA MUSIC LOVER 『JAPANIMATION ROCKS』」
■日程=7月26日・27日16時開演 ■場所=東ゲートゾーン EXPO ホール「シャインハット」
https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/08e3a24f-0ae8-417e-a498-a859c7b4d01c
https://osaka-kitena.jp/event/japanimationrocks/
日本のアニメは、もはや単なる映像作品にとどまらず、世界的カルチャー現象にまで成長しています。パリやミラノのランウェイでは「AKIRA」「攻殻機動隊」などから着想を得た近未来ファッションが発表され、GUCCIやLOUIS VUITTONは「ポケモン」や「ドラえもん」との公式コラボを展開。食文化でも「ラーメン」や「おにぎり」がアニメをきっかけに世界中に広まり、SNS上ではアニメ風イラスト「anime style」が世界共通言語となるなど、デザインやファッション、食文化にまで日本のアニメカルチャーが息づいています。音楽シーンにもその影響は大きく、アニメ音楽をきっかけに日本の音楽を愛するファンが国境を越えてつながっています。
こうした世界的なアニメ文化の熱狂を大阪・関西万博の会場に届けるのが、「OSAKA MUSIC LOVER 『JAPANIMATION ROCKS』」です。特に主題歌やエンディングソングを歌う有名・人気アーティスト(大阪出身を含む)が集結し、熱気あふれるパワフルな歌声を世界中から訪れる来場者に披露し、会場をエネルギッシュに盛り上げます。
7月26日の出演はKANA-BOON/SCANDAL/FLOW/yutori。27日には、秋山黄色/PUFFY/BURNOUT SYNDROMES/ビッケブランカといった、豪華人気アーチストが続々登場。
なお、当イベントは大阪府内周遊を楽しんでもらう「大阪来てな!キャンペーン」(大阪府・大阪市・公益財団法人大阪観光局)の一環として開催されます。
武術映画のような圧倒的なパフォーマンスと台湾・日本の伝統文化や音楽が融合
武ノ風(台湾と世界文化)
■日程=8月6日 終日開催 ■場所=エンパワーリングゾーン フェスティバル・ステーション
https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/d885ac93-893e-49b9-963a-b97d02285ddf
台湾で親しまれている伝統音楽と、武術映画のような迫力あるパフォーマンスを融合させ、さらに日本の伝統文化も取り入れた、誰もが楽しめる圧巻の体験型パフォーマンスを紹介します。
タイトル「武ノ風」に込められた「武」は、武道、陣頭、獅子舞、カポエイラ、古典舞など多様な伝統的技芸を集めたダイナミックなパフォーマンスを意味し、「風」は太鼓や二胡などの伝統的な文化楽器と日本の伝統楽器を組み合わせた多彩な音楽表現を、風のように広く届けたいという思いを込めています。
「奈良×ウズベキスタン・サマルカンド友好交流フェスタ2025」
■日程=7月24日 時間未定 ■場所=東ゲートゾーン ポップアップステージ 東外
https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/6be232c6-2a3c-4074-a35f-34dcb4857c1e
中央アジアのウズベキスタン共和国の歴史都市 サマルカンド市は、青いタイルで装飾されたモスクや霊廟が多く建設され、その美しい青色は「サマルカンドブルー」として世界中に知られています。
2022年、サマルカンド市と奈良市は、古来シルクロードによる交流の縁で姉妹都市となりました。
当日は両国の伝統舞踊と音楽が、時代も国境も越えて人々の心を結び、新たな文化の交流を生み出します。
「音楽コンサート『幸運を呼ぶ魔法の歌』」
■日程=7月27日 10時~11時 ■場所=東ゲートゾーン ポップアップステージ 東外
https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/1aa13506-a0ab-42db-b1d0-e733c93a2c9f
視覚障がいをはじめ、様々なハンディキャップを持ったメンバーで2023年に結成された音楽グループ「カラフルな天使たち」。
「一度聴けば口ずさみたくなる」というオリジナル曲が大阪府文化芸術コンテストで評価されて以来、さまざまなイベントに出演するなど活躍の場を広げています。
子どもから大人まで、更には国や言葉を越えて自然と手拍子を打ち、手話や歌で一体になれるステージは、まさに多様性が響き合う、万博らしい音楽体験です。
「音楽コンサート『マゴシュ楽団』」(ハンガリー)
■日程=7月30日18時~21時 ■場所=東ゲートゾーン ポップアップステージ 東外]
https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/a50cab6a-4a26-4b40-a20e-0d3bfb1731d3
会期を通して、ハンガリーからは数多くのミュージシャンが来日。様々なジャンルの音楽で、「大阪・関西万博」に華を添えてくれています。
今回紹介するのは、ハンガリー・ブダペストを拠点に活動する民俗音楽バンド「マゴシュ(Magos)楽団」。トランシルヴァニアやハンガリー各地に伝わる伝統音楽を、本来の音色を保ちながら再現することで知られています。積極的なフィールドワークを通して民族音楽を直接地域の人から学び、まるで現地の村にいるかのような臨場感を生み出す彼らの演奏は、文化の架け橋として、国内外のコンサートやダンスハウスイベントを通して、人々の心をつなげてきました。この夏は、万博会場で世界の心を響かせます。
なおハンガリーからは、当公演の後も、8月に12回、9月に6回音楽イベント開催を予定。民俗音楽、ジャズ、クラシック、エレクトリック音楽など、ハンガリーに根付く様々な音楽が演奏・披露されます。
主な催事会場での直近のイベント情報(一部) ※7月24日(木)以降
開催日時、内容は告知なく変更する場合がございます。
最新情報はこちらから、イベント名を入力してご確認ください。 https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events
■ナショナルデー
「大阪・関西万博」の会期中、ほぼ毎日繰り広げられる「ナショナルデー」。
国ごとにテーマを定め、公式式典や多彩な文化プログラム、パレードなどが開催されています。
7月24日(木) チェコ共和国
7月25日(金) キューバ共和国 ※パレード実施予定(14:00~14:45、ナショナルデーホール前出発)
7月26日(土) ガボン共和国
7月27日(日) モンゴル国 ※パレード実施予定(15:30~16:00、ポップアップステージ北付近出発)
■スポーツ
「2025アンリミテッドスポーツフェスティバル」
日時:7月24日(木)10:00~20:00
場所:フューチャーライフゾーン EXPO アリーナ「Matsuri」
内容:障がいの有無関係なく、本気で競い合う「競技大会」とインクルーシブな競技・催事を体験できる「イベント/エキシビション」の2つで構成されたスポーツイベント。
URL https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/0b99399b-f0a1-4261-9cd0-4694b8557886
「あらたま剣術 サムライ体験」
日時:7月27日(日)13:00~14:30
場所:東ゲートゾーン ポップアップステージ 南
内容:三重県・日の本福祉会発のオリジナル武道「あらたま剣術」を世界に発信する特別イベント。児童剣士によるトーナメントのほか、バルーン素材の「あらたま刀」に触れる体験型企画も。
URL https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/89dc5f19-37dd-4874-a73d-2de17519c585
■日本文化
「【大阪ウィーク~夏~】大阪の祭!~EXPO2025 真夏の陣~」
日時:7月26日(土)~29日(火)10:00~21:00(26日は時間未定)
場所:フューチャーライフゾーン EXPO アリーナ「Matsuri」
内容:盆踊りギネス挑戦、大阪府内に伝わる盆踊りが楽しめる「交流盆踊り」、大屋根リング上で展開される盆踊り、次代を担う子どもたちの熱気あふれるパフォーマンスなど、国籍・年代問わず楽しめる参加型イベント
URL https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/7bd468c1-76f4-4b36-bbe3-83a7ae7f871a
「日本伝統文化「きものフェスティバル」 きものショー&着付大会」
日時:7月27日(日)10:30~15:00
場所:エンパワーリングゾーン フェスティバル・ステーション
内容:「目隠し着付け」など着付けの美しさを競う大会と、十二単など平安から現代までの着物衣装を見せるショー。モデルには各国の留学生も参加。
URL https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/b008e6ae-227f-47fa-95d0-52b6eadff854
「Resolution of LOCAL JAPAN展 〜地域が創る日本と地球のいのち輝く未来〜」
日時:7月28日(月)~31日(木)10:00~20:00
場所:西ゲートゾーン EXPO メッセ「WASSE」
内容:地域に溢れる「日本の奥深さ」を五感で楽しみ、味わえる体験型イベント。音楽、食、健康、自然の魅力を体感できるブースと、職人芸や地域に根付く舞を披露するステージで構成。
URL https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/5abb8480-d2dc-4957-aa90-afb4938ac5f4
■トーク
「Inclusive JAM “We are ALL MINORITIES!!!”」
日時:7月27日(日)10:00~12:30、
場所:西ゲートゾーン テーマウィークスタジオ
内容:ジェンダー、障がい・病気、国籍・人種などのテーマに対して、多様な立場・特性の人が集い、どうすれば、より多様ないのちが輝く未来社会を構築できるか、共に考えます。
URL https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/8813c9a9-8ed8-4418-8517-ea883453b203
■その他注目情報!!
「Japan Fireworks Expo」
現在不定期で開催している「Japan Fireworks Expo」では、日本が誇る世界最高峰の花火技術と、日本固有の文化である花火大会の魅力を世界に向けて発信しています。
直近の回の開催が迫ってきましたのでご案内します。
日時:7/21(月)、7/23(水)、8/23(土)、9/27(土)、10/8(水)
※打ち上げ時間はいずれも5分程度を予定。
場所:夢洲南側護岸
内容:日本を代表する花火大会が全国から集結し花火を披露
全国の花火師が万博のために製作した芸術玉を披露
7/23(水)はスペシャル花火ショーを披露