外国人に関する交流サイト(SNS)上の主な投稿

 外国人との共生の在り方が参院選の一大争点に浮上した背景には、国民の不安感の高まりがある。身近でトラブルは起きていなくても「インターネット上で外国人の問題行為を見た」と話す有権者は多く、交流サイト(SNS)が排外感情の火種となっている現状が浮かび上がる。専門家は、投稿にはデマも紛れているとして「投票の前に情報の真偽を精査すべきだ」と警鐘を鳴らす。

 「X(旧ツイッター)には証拠がたくさんある」。7日、埼玉県川口市の駅前で参政党候補の演説を聞いていた市内の60代男性は、外国人が警察署で騒いだとする投稿を見て不安になったと話す。市の人口の8%を占める外国籍住人と実際にもめたことはないという。

 別の男性は「問題が起きているのに、マスコミはわざと報じない」と批判した。

 Xの投稿を調べられるYahoo!リアルタイム検索を見ると「外国人」をキーワードとした投稿は10日正午までの7日間で約23万件に上る。「減税」の約9万件、「給付」の約2万件を大幅に上回り、関心の高さがうかがえる。