宇都宮市内を走るバスの前面に掲示された参院選「投票期間」を知らせる広告幕=8日

 補欠選を除く国政選挙で、3連休の中日が投開票日となるのは現行憲法下で初めて。20日の投開票に向け、各地の選挙管理委員会は、旅行や外出で低投票率となるのを避けるため、あの手この手で期日前投票を呼びかけている。

 宇都宮市を走るバス前面に「7月4日〜7月20日」の幕が張られた。栃木県選管は、これまでの選挙では投票日を示すだけだったポスターや動画などで、期日前と不在者投票を含む「投票期間」を宣伝している。

 県選管によると、期日前投票所も、商業施設を中心に宇都宮市など5市が投票機会を拡充。日光市は移動投票所として活用するワゴン車の派遣先を4カ所増やす。

 栃木県は昨年10月の衆院選で、全5小選挙区の平均投票率が、過去2番目に低い50・24%だった。県選管は今回「例年より投票率が下がる」と予測。衆院選では投票者の38%が期日前だったことを踏まえ「投票率向上には期日前の拡充が有効」と判断した。

 静岡市選管は、選挙期間中、市内の中学、高校の放送部員たちが読み上げたメッセージを防災行政無線で流している。