11日、マレーシアのクアラルンプールで会談するルビオ米国務長官(左手前)と中国の王毅外相(右手前)(ロイター=共同)
 ルビオ米国務長官(ロイター=共同)、中国の王毅外相

 【クアラルンプール共同】ルビオ米国務長官と中国の王毅外相は11日、マレーシアの首都クアラルンプールで会談し、意思疎通の重要性を確認し、対話を強化することで一致した。米中両政府が発表した。ルビオ氏は会談後、トランプ大統領と習近平国家主席の首脳会談について「実現の可能性は高い」と記者団に述べた。第2次トランプ政権発足後、米中外相の対面会談は初めて。

 両政府は外相会談後、協力の拡大を模索すると同時に、意見の相違を適切に管理することで合意したと発表した。ルビオ氏は「米中は強大な国で、意見が一致しない問題が常に存在するのは当然だ。今後も対処しなければならない課題がある」と話した。王氏は会談で、中国に対して米国が「理性的」な態度を取るよう求めた。

 ルビオ氏は「非常に建設的で前向きな会談だった」と語った。「両首脳は互いに会いたがっている」と強調。中国側は9月3日の北京での軍事パレードにトランプ氏を招待する方針だが、ルビオ氏は具体的日程は話し合っていないとした。