静岡県伊東市議会は11日、田久保真紀市長(55)の学歴問題に関する調査特別委員会(百条委員会)の初会合を開いた。東洋大を除籍となっていたのに市の広報誌などで卒業と紹介した経緯に関し、出席した市の秘書広報課長は「卒業証書」とされる書類を市長に示されたと証言した。百条委は会合後、田久保氏に「卒業証書」の提出を要請。田久保氏は「しっかり受け止め検討したい」と述べるにとどめた。
秘書広報課長は百条委で、全国市長会に提出する履歴書を作成するに当たって卒業年度を確認するため、先月4日に「卒業証書」を見せてもらったと証言。田久保氏にコピーを求めたが「必要ないのではないか」と言われたと明かした。百条委には市企画部長も出席した。
初会合後、中島弘道議長らは田久保氏と面会し、18日午後4時までに「卒業証書」の提出を求める要請書を手渡した。百条委の井戸清司委員長は「市民が納得できるよう、スピード感を持って追及しなければならない」と記者団に語った。