開館25周年を迎える福井県立恐竜博物館(福井県勝山市)で、多くの肉食恐竜が属する獣脚類をテーマにした特別展が11日、始まった。最大級の肉食恐竜といわれるスピノサウルスについて、最新のデータに基づき再現した約14メートルの全身骨格を日本初公開した。
スピノサウルス科は残っている史料が少なく、全貌が謎に包まれていた。1989年から実施している勝山市の発掘調査で発見された化石の中に、歯が含まれていることが近年判明。かつて陸上の恐竜と考えられていたが、世界の最新の研究では尾が上下に幅広く、水中の生活にも適している可能性が示された。
特別展は博物館と福井新聞社主催で11月3日まで。