東京税関が押収した大麻由来の有害成分テトラヒドロカンナビノール(THC)を含む粘性液体など=11日午後、東京都江東区

 大麻由来の有害成分テトラヒドロカンナビノール(THC)を含む粘性液体を米国から密輸しようとしたとして、東京税関は11日、関税法違反(禁制品輸入未遂)容疑で、大阪府寝屋川市、自営業砂川恭太郎被告(28)を東京地検に告発した。「麻薬を送ってくれとは頼んでいない」と容疑を否認している。税関は米国拠点の犯罪組織が秘匿性の高い通信アプリで被告に受け取りを依頼していたとみている。

 砂川被告は5〜6月、麻薬取締法違反などの容疑で2回逮捕され、今月2日に同罪で起訴された。

 告発容疑は氏名不詳者と共謀し5月16日、米国から発送したTHCを含む液体約920グラムを成田空港に到着させ、密輸しようとした疑い。