富山市内の住宅に放火したとして、現住建造物等放火の罪に問われた富山県高岡市消防本部の元消防士、林陽太被告(27)=高岡市=の裁判員裁判で、富山地裁は11日、懲役6年(求刑懲役7年)の判決を言い渡した。同県立山町のアパートの郵便受けにガソリンを流し込んだとして起訴された殺人予備と放火予備の罪は、無罪とした。
梅沢利昭裁判長は判決理由で、住宅放火について「火災から人の命を守る消防士の立場であり、強い非難に値する」と指摘した。
判決によると、2022年8月、富山市の住宅の玄関にある郵便受けから灯油とガソリンの混合油を流し込んで火を付けた。