大相撲の新横綱大の里は11日、愛知県安城市の二所ノ関部屋で相撲を取らず、基礎運動で調整した。名古屋場所(13日初日・IGアリーナ)の初日と2日目の対戦相手が決まり「一生懸命頑張ります」と無心を強調し、「まだ時間はある。初日に間に合うよう準備する」と表情を引き締めた。
稽古の冒頭には本場所用の青色の締め込みを着け、感触を確認。白まわし姿で戻ると、四股やてっぽうでじっくりと汗を流した。「基礎が身になったから今の番付にいる」と充実感を漂わせた。
午後には、部屋を支援する住宅会社のアイ工務店(大阪市)から土俵入りで使う三つぞろいの化粧まわしが贈られた。横綱は朝日を背にそびえる富士山、太刀持ちと露払いには風神雷神があしらわれた紺地の新品。「かっこいい。綱を巻いて立つ姿が似合いそう」と思い描いた。
師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)も「紺色が似合う。初日の土俵入りが楽しみ」と目を細めた。自身と同じ新横綱優勝を目指す弟子へ「横綱だからといって変えることはない。変わらず一日一番、集中してほしい」とエールを送った。