与野党党首は11日、参院選の勝敗を左右する改選1人区などで支持を訴えた。石破茂首相は岩手県奥州市で「農業者の所得を上げなければならない」「コメは増産にかじを切る」と強調した。立憲民主党の野田佳彦代表は岐阜市で、自民派閥裏金事件を挙げ「金まみれの政治に反省がない」「パーティーは姿を変えた企業・団体献金だ。廃止しようとしているが、自民が応じない」と批判を強めた。
公明党の西田実仁幹事長は群馬県館林市で「追加の減税や給付を考えなければならない」と表明した。
日本維新の会の吉村洋文代表は大津市で「維新は『身を切る改革』で財源を生み出し高校無償化などを実施してきた」とアピール。共産党の田村智子委員長は新潟市で、「また選挙前の給付だ。税金を使った買収ではないか」と酷評した。
国民民主党の玉木雄一郎代表は東京都内で「所得と手取りへ増やす」と力説。れいわ新選組の山本太郎代表は石川県輪島市で記者団に「野党が減税やガソリン価格の引き下げで力を合わせるべきだ」と語った。参政党の神谷宗幣代表らも街頭に立った。