農林水産省は11日、6月30日〜7月6日に全国の小売店で販売されたコメ5キロの平均価格が全9地域で3千円台になったと発表した。前週4千円を超えていた北陸、東海でも政府備蓄米の放出効果で値下がりした。全国平均価格は7週連続で下落し、前週比157円安の3534円だった。

 平均価格は約6千店舗の販売データに基づく。地域別で最も高かった近畿は3980円と421円値上がりした。備蓄米が品薄になった可能性がある。銘柄米は依然高値で推移しており、全国的な価格下落傾向が続くかどうかは見通せない。

 東海は3901円、北陸は3739円でそれぞれ221円、324円値下がりした。関東・首都圏は181円安の3618円。残る地域は3千円台前半で、価格が最も低い九州・沖縄は333円安の3033円だった。

 農水省が11日発表した約1200店舗のスーパーを対象にした別の民間調査によると、同期間の銘柄米に絞った平均価格は25円高の4519円で、備蓄米放出による波及効果は限定的だ。