岐阜市の陸上自衛隊日野基本射撃場で隊員3人が自動小銃で撃たれ死傷した事件で、強盗殺人罪などで起訴された元自衛官候補生渡辺直杜被告(20)の弁護側が請求していた精神鑑定について、岐阜地裁は11日、実施を決定した。検察側の鑑定に続き、改めて刑事責任能力を調べる。関係者への取材で分かった。
関係者によると、公判開始のめどは立っておらず、数カ月かかるとみられる再鑑定の実施で初公判はさらにずれこむ見通しだという。
検察側は事件翌月から約6カ月間鑑定留置し、精神鑑定を実施。刑事責任能力を問えると判断し、昨年2月に起訴した。