農林水産省

 地震が頻発している鹿児島県十島村のトカラ列島で、住民が飼育する家畜が島外避難する場合、希望に応じ補助金を支給する方針を固めたことが11日、農林水産省への取材で分かった。飼育のため島を離れられない住民がいることが課題となっており、特例で支援に踏み切ることにした。島に残る住民の避難促進が期待される。

 農水省によると、独立行政法人「農畜産業振興機構」による支援事業を活用する。島外避難が実施されている悪石島と小宝島で飼育される肉用牛を避難させる際の輸送費や避難先での飼養費が対象で、畜産業者が畜産協会などの業界団体を通して申請できる。支援期間は来年3月末まで。