宮崎、鹿児島県境に位置する新燃岳から上がる噴煙=3日(ドローンから)

 宮崎、鹿児島県境に位置する霧島連山・新燃岳で噴火が続いている。6月下旬に7年ぶりに噴火し、7月3日には噴煙が5千メートルに達した。火山ガスや多量の火山灰などが混ざり地表を流れ下る「火砕流」が発生したとの指摘もあり、専門家は「いつ大規模な噴火に発展してもおかしくない」と注意を呼びかけている。

 気象庁によると、6月22日の噴火後、宮崎県小林市や高原町、宮崎市など広範囲で降灰を確認。高原町では、道路の白線が見えなくなるほど多量だった。断続的な噴火の後、27日から連続して噴火し、7月7日にいったん途切れた。同日再開して10日まで継続し、11日に再び噴火した。