将棋棋士の山下数毅三段

 将棋のプロ棋士養成機関の奨励会員で高校生の山下数毅三段(17)は12日、大阪府高槻市の関西将棋会館で行われた奨励会三段リーグで5勝目(5敗)を挙げ、プロ入りの権利を確定させた。

 山下三段は5月に第38期竜王戦の予選、ランキング戦5組で奨励会員では初めて優勝した。竜王戦5組決勝に進出したことにより、規定により奨励会の三段リーグで自身二つ目の次点を獲得。進行中の三段リーグ(全18局)で5勝以上の成績を収めれば、次点2回目によりプロ入りの権利を得ることになっていた。奨励会員が竜王戦のランキング戦上位進出により、プロ入りの権利を獲得するのは初となる。

 山下三段は京都市在住で、数学者の父を持つ。2018年に奨励会に入会した。