文部科学省
 2025年度全国学力テストの全国平均正答率

 文部科学省は14日、小学6年と中学3年の全員を対象に4月に実施した2025年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。中3数学の全国平均正答率(国公私立)は48・8%。難易度が異なるため単純比較はできないが、前回(53・0%)よりも下げて5割を切った。小6は国語67・0%、算数58・2%、中3国語54・6%。3年ぶり実施の理科は小6が57・3%だった。

 デジタル端末を使いオンラインで出題・解答する方式(CBT)を初めて導入した中3理科は、国際的な学力調査で採用される「IRT(項目反応理論)スコア」で示し、全国平均は505点だった。

 IRTスコアは各問題の難易度などから学力を推定し500点を基準とする。生徒にはIRTスコアではなく、5段階の得点分布のどこに位置しているかが結果として返却される。

 中3理科は4日間の分散実施で、生徒は公開問題10問と非公開問題16問の計26問を解いた。公開問題のうち6問が全員共通、4問は実施日により異なる問題。