13日、ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地で、記者団の取材に応じるトランプ米大統領(ロイター=共同)

 【ワシントン、キーウ共同】トランプ米大統領は13日、ウクライナに防空システム「パトリオット」を追加供与すると明言した。欧州の同盟国が「費用を100%負担する」とした。ワシントン郊外で記者団に話した。CBSテレビは12日、複数の外交筋の話として、トランプ氏が就任以来初となるウクライナへの新たな資金援助を検討していると報じた。

 米ニュースサイト、アクシオスは13日、トランプ氏が14日にウクライナへの新たな兵器供与計画を発表すると報じた。攻撃用兵器が含まれる見込みで、重大な方針転換となる可能性がある。同氏は14日に「重要な発表を出す」と予告していた。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は13日、米国の軍事支援を巡り同国のケロッグ・ウクライナ担当特使と今週交渉すると発表した。ケロッグ氏は14日にキーウを訪問する予定。

 トランプ氏は停戦に応じないロシアのプーチン大統領にいら立ち、融和から圧力強化に姿勢を転換させ始めている。記者団に「プーチン氏は良い言葉を並べるが、その日の夜には爆撃する。気に入らない」と話した。