農林水産省は16日、無関税のミニマムアクセス(最低輸入量)で輸入する主食用米の入札を実施した。3万トンが対象で、6月に続き2回目。調達と入札を例年より前倒しし、早期に市場に放出する。コメの不足感を解消し、高騰する価格の引き下げを図る。
国はミニマムアクセスでコメを年約77万トン受け入れており、このうち主食用は国産米の価格に影響を与えないよう最大10万トンに限定している。輸入する商社と実際にコメを扱う卸売業者がペアを組んで国の入札に参加する「売買同時入札(SBS)」と呼ばれる方法で放出している。
初回は6月27日に実施し、3万トン全量が落札された。