気象庁は14日、東海沖海底にある南海トラフ地震に備えた地震観測システムに障害が起きたと発表した。周辺を震源とする地震が起きた際、緊急地震速報が平常時に比べて最大で12秒程度遅くなる可能性がある。復旧の見通しは立っていない。津波の監視に影響はないという。
気象庁によると、沖合の海底5カ所にある地震計から、観測データをケーブルで静岡県御前崎市の陸上にある観測所に送っている。観測所でデータに時刻を付ける作業をしているが、13日午後1時ごろから、正確な時刻が付けられなくなった。気象庁が原因を調べている。