ロシアの排他的経済水域(EEZ)で日ロの政府間交渉に基づきサケ・マス漁の試験操業を実施した「第68善龍丸」(富山県鮭鱒漁協所属、199トン)が14日、北海道根室市の花咲港に戻り水揚げした。漁獲量は約66トンで、今年の割当量125トンの半分ほどにとどまった。
先月7日に出港し、千島列島の太平洋側の海域で今月12日まで漁をしていた。共同で試験操業を実施する海洋水産システム協会(東京)によると、漁獲量は試験操業が始まった2016年以降で2番目に多く、シロザケとベニザケに限ると最多だった。酒井拓宏研究開発部長は「資源状況や昨年改良した漁具が影響した可能性がある」と話した。