太平洋戦争末期、米軍機の攻撃で青函連絡船10隻が沈没、座礁し、北海道函館市街では火災が発生して500人以上の犠牲者が出た函館空襲から14日で80年となり、函館市内で慰霊祭が開かれた。遺族ら約20人が読経の中で焼香し、平和を祈念した。
「函館空襲を記録する会」が主催し、37回目。会の代表浅利政俊さん(94)は追悼の辞で「私たちはまだ戦争に対する勉強が足りない。市民が復興のために何を克服してきたか、その歴史を書き残す」と誓った。
この空襲で父を失った江成洋子さん(87)は孫と参加し、終了後「二度と戦争を繰り返してはいけない。孫たちには平和な時代を生きてほしい」との願いを口にした。