小泉進次郎農相は15日の閣議後の記者会見で、2025年産の主食用米の生産量が前年実績比56万トン増の735万トンになる見込みだと発表した。調査を開始した04年産以降で最大の伸び幅となる。6月末時点の全国の作付け意向を農林水産省が集計し、40万トン増としていた4月末時点の意向調査から16万トンの上積みとなった。
政府備蓄米の放出で、スーパーなどでのコメの平均販売価格は下落してきたが、銘柄米に絞ると依然として高値で推移し、農家の生産意欲が高まったとみられる。全国の作付面積は備蓄米も含めて10万4千ヘクタール多い136万3千ヘクタールとなる見通しだ。