性被害を受けた人の支援をしているNPO法人「ぱっぷす」が、交流サイト(SNS)などに投稿された性的画像について、被害者に代わってサイト側に削除を要請したところ、全部または一部削除された件数が2019〜24年度に計約6万7千件に上ったことが16日、分かった。同団体は「消えないと諦めないで相談してほしい」と呼びかけている。
被害者が性的画像の削除を要請するには、自ら画像を探し出して確認する必要があるなど、心理的負担が大きいとされている。
同団体によると、削除依頼があった性的な画像や動画を掲載しているサイトやブログの運営者、プロバイダーに19〜24年度、計9万9266件の削除を要請。うち計5万9653件が完全に削除され、計7577件が一部削除された。一部の国のサイト運営者が要請に応じていないとみられる。
同団体は、インターネット上から削除要請があった被害者の画像を人工知能(AI)を使って特定するシステムを開発。画像が拡散しても、掲載されている複数のサイトを特定し削除を申請している。