特定抗争指定暴力団神戸山口組の組長宅に1月、拳銃を持って侵入し、車に放火したとして建造物等以外放火などの罪に問われた浜松市の無職鈴木正二被告(75)の公判が16日、神戸地裁であった。被告人質問で組長宅に向かった目的を「引退するよう迫るためだったが、会えなかった」と説明。引退を断られたらどうしたか問われると「殺します」と述べた。

 被告は対立する特定抗争指定暴力団山口組系暴力団にかつて所属していたが、脱退済みだと説明。今回の事件は「自身の判断で行った」とした。初公判では建造物等以外放火罪の成立を争う姿勢を示していたが、この日は危険を認識していたと主張を変えた。