19日の「土用の丑の日」を前に、成田空港でウナギの輸入が最盛期を迎えている。東京税関成田税関支署が16日、通関手続きを報道陣に公開した。おけの中で勢いよくくねるウナギを、税関職員が慎重に手でつかみながら、申告内容に間違いがないかを確認した。
16日に到着したのは、千葉県成田市の輸入業者「丸勝」が仕入れた体長40センチほどの中国産で、首都圏の問屋へ出荷される。うだるような暑さの倉庫の中で様子を見守った西勝光治社長(76)は「暑い日が続くのでウナギを食べて元気に過ごしてほしい」と話した。
東京税関によると、今年1〜5月の生きたウナギの全国輸入量は2642トンで、前年同期比19・4%減。成田空港の昨年の取扱量は全国の約8割を占めた。