欧州自動車大手ステランティスのロゴ(ロイター=共同)

 【ブリュッセル共同】欧州自動車大手ステランティスは16日、水素を使って発電する燃料電池技術の開発計画を中止すると発表した。年内に予定していた商用車の発売を取りやめる。今後は電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)の開発に注力する。

 決定の理由について、水素に関連する市場規模が小さく「中期的に見て、経済的に持続する見通しが立たない」と説明した。生産拠点の雇用に影響はないという。水素技術の研究開発に充ててきた経営資源は他のプロジェクトに再配分する。

 燃料電池車(FCV)は、トヨタ自動車が2014年に世界に先駆けて発売。ホンダも開発に力を入れる。