記者会見する島根県の丸山達也知事=16日午後、東京都新宿区

 島根県の丸山達也知事は16日、同県での開催が内定した2030年の国民スポーツ大会・本大会に関し、日本スポーツ協会に「会期の分散を要望している」と明らかにした。運営面の負担軽減が狙い。日本スポ協が同日の理事会で開催を内定。会議出席後に記者会見した丸山氏は「宿泊人数の調整などを行いたい」と述べた。

 多数の競技を秋に集中的に実施する国スポは、輸送、宿泊などで開催地の負担の大きさが課題となっている。日本スポ協の有識者会議は3月に、各競技で開催時期を分散させる「通年開催化」を軸とした改革を提言。日本スポ協は具体策検討のための作業部会や、自治体の準備、運営を支援する組織を新設した。