京都・祇園祭の見せ場となる前祭の「山鉾巡行」が17日、行われた。豪華な装飾から「動く美術館」とも呼ばれる山鉾23基が京都市中心部を進行。夏の古都を華やかに彩る風物詩となっている。
早朝から雨が降る中、午前9時ごろ、「エンヤラヤー」のかけ声を合図に先頭の長刀鉾が出発。道中、稚児の久保堅斗さん(8)が神域との結界とされるしめ縄を大刀で切り落とすと、沿道の見物客から歓声と拍手が湧いた。
見どころの一つは、交差点で巨大な山鉾が90度方向転換する「辻回し」だ。割った竹を車輪の下に敷き、引き手の男性たちが綱を引くと、鉾は大きく方向を変えた。
24日の後祭では別の山鉾11基が巡行する。