韓国サムスン電子の李在鎔会長の無罪判決が確定し、最高裁を出る李会長の弁護団=17日、ソウル(聯合=共同)

 【ソウル共同】韓国サムスン電子の李在鎔会長(57)が自身への経営権継承を有利に進めるために株価操作や不正会計を行ったとして資本市場法違反などの罪に問われた事件で、同国最高裁は17日、検察側の上告を退けた。一、二審の無罪判決が確定した。韓国メディアは経営に集中できる環境が整ったとみて、経済への好影響に期待する財界の声を報じた。

 李会長は朴槿恵元大統領への贈賄罪などで2017年に逮捕後、実刑判決を受けて服役し、21年に仮釈放された。今回の事件で最高裁は17日、検察側提出の証拠では不正を証明できないなどとした一、二審判決に誤りはないと判断した。