鹿児島県日置市が、参院選の選挙公報を自治会の非加入世帯に配布していなかったことが17日、市選挙管理委員会への取材で分かった。各自治会に加入世帯への配布を依頼していたことが原因。公選法は、有権者がいる世帯に投開票日の2日前までに配布するよう定めている。

 市選管によると、2020年から自治会を通じて加入世帯に配布。非加入世帯に対しては、住所が把握できていないため、申し出に応じて届けていた。投票所入場券にQRコードを付け、公報を確認できるようにしていた。

 市選管は過去の選挙でも同様の問題を把握していたとしており「全世帯配布に向け準備をしていたが間に合わなかった」と説明している。