羽田空港第2ターミナルで実施したテロ対処訓練で、不審者を取り押さえる警察官ら=17日午前

 旅客が増える夏休みシーズンを前に、警視庁東京空港署や警備会社は17日、羽田空港第2ターミナルで、刃物所持の不審者が現れたとの想定で、官民合同のテロ対処訓練を実施した。警備員が旅客を避難誘導し、空港職員が110番する手順を確認。出動した警備犬が犯人役の腕にかみつき、警察官が取り押さえた。

 9月には陸上世界選手権東京大会が開催され、空港には海外から多くの旅客が来ることも予想される。署の森田将章警備課長は「警備員との連携がスムーズにできていた。今後も官民で現場での初期対応を含めた訓練を行い、空港の安全、安心を発信していく」と話した。