岡村聡名誉教授が最終処分場の不適地と主張するエリア

 北海道教育大の岡村聡名誉教授(地質学)らのグループは17日、高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査が行われた北海道寿都町にある溶岩について、258万年前以降に活動した火山と認められると地質学雑誌で報告した。選定では火山の中心から15キロを避けるとの基準があり「寿都地域が不適地だと示唆するものだ」としている。

 処分事業を担う原子力発電環境整備機構は、この報告を「評価できない」とし、次段階の概要調査の候補に変わりはないとの見解をホームページで公表した。

 岡村氏らの報告は、寿都町北東部に位置する「磯谷溶岩」付近を火山の「活動中心」と推定している。